トムヒドルストンに会った

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東京コミコンが先々週開催され、2018年12月1日、ついに私はトムヒドルストン、彼に会った。

数メートル先の彼を最初に視界に捉えた時、やけにひょろっとした手足の長さにまず目がいったのはよく覚えている。
わ、なんて長い足なんだ、そして腕も手も異様に長い!と思った。
次の瞬間だった。私の感情、感覚、私の記憶器官、私のアイデンティティまで、全て彼に吸い込まれていくようだった。
するするという音もなく、私は私の全てを無くしていく。
私の全てが彼という黒い一点に吸い込まれていくかのようだった。まるで彼はブラックホール。
それから数十秒後、トムヒドルストンに会った瞬間、私は自己を喪失したただの肉塊で、ちんまりと彼の横に立ちすくむ人型の何かだった。

というわけで。
なんの記憶もないのは残念しきりだけど、「トムヒドルストンに会った」という揺るがない事実だけがブラックホールの条理もすり抜けた。
その証拠の一枚の写真が今わたしの手元に残っている。不思議な気持ち。

あれからもう半月経って、でも私はまだ少女のように彼に恋をしている。
罪な男だなぁ。トムヒ。

FIN