今はもう夢見ることも許されない/メリーポピンズ リターンズ 初回感想@2019/2/3sun 23:15のPA

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メリーポピンズ リターンズを見てきました。
一言いいですか。
やばかったです!!!!!!!!!
ディズニーにおけるメリーポピンズという存在が、音楽が、映画が、たった今私の知っていた何かから塗り変わってしまったんだ・・・、という目撃者になった気分だった。
この新しいメリーポピンズを基準に、次のディズニーの50年が始まっていくんだ、と思った。それに立ち会ってしまった。
おそらく1を見た人がまったく同じことを思ったはず。すごい、これは歴史の再生であり、今また歴史は動いているんだ!
・・・と思いましたw

でも個人的には70点〜80点かなって感じでした。。。
楽曲が五千兆点だったので、それだけでもう100点いや200点あげてもいいかなって思うのだけど、どうも最後の最後のところで没入しきれなかったです。
以下がっつりネタバレ。

個人的に一番きつかったのが、銀行の頭取のおっさんが完全なヴィランとして描かれていたことでした。
メリポピの1ってヴィラン不在のどこまでも優しい世界なんですよね。
すれ違いから人と人の間に誤解は生じるけれど、誰かが誰かを陥れようとか傷つけようとか、そういう悪意は映画のどこにもかけらもないでしょ。
単純にこのメリポピの世界には悪役がいるんだ!ってところで、一歩目つまづきました。
自分でも意外なほどに受け入れられなかったです。

さらにきつかったのが、そのおっさんが救いゼロなところ。
つまりこの映画の一貫したテーマは、「見えないものも本当は有る」ということ、そして「その見えないものを見ようと信じた人だけが己を幸せへと導いていけること」
おっさんはその見えない何かを見ないと拒絶したのだから、救いはなくて当然ということなんですが。
でもなんかきつかったです。。。
もう今は、全員がハッピーエンドを迎えられないんだ、それは己の選択なのだから、という事実になぜか私が参ってしまった。

もういくつか参っちゃったところがあって、メリポピの1も2も、メリポピと子供達のアニメーションの場面、あれはなんなのか?というのはそれぞれのインプレッションでいいと思うんですけど、私はやっぱりあれは子供達の無限の想像の世界のあらわれだと思ってるんですね。
メリポピとバート、メリポピとジャックのオンステージがあったとしても、やっぱりあれは子供が子供だからこそ持てる夢想の世界の表現だろう、と思ってるんです。
でもそこに先述のおっさんの具現ともいうべきヴィランズが現れて、子供達の心に影を落としていく。
なんか地味にきつかったですw
この映画の舞台は大恐慌時代の過去のロンドン、でももちろんそこは現代にテーマを置き換えてますので、映画が本当にいいたいこと伝えたいことは2019年の現代の世界のことだと思うんですね。
で、現代には昔と比べてもさまざまな苦悩が多すぎて、今はもう子供が子供らしく夢見ることも許されない。
夢の世界にもヴィランは現れるし、現実の世界でも嫌なおっさんと戦わなくちゃいけない。
私はそう受け取ってしまったので、なんかちょっとしんどかったですね。
あの夢想の世界だけでも、あそこだけは最後まで子供達のサンクチュアリであって欲しかったです。

結論をいうと、私たちが生きる世界はもう55年前とは違って、世界に満ちている悪意とは戦っていくよりなく、しかしきっと希望は己の中にあるのだと、それを灯し続けろと、いうことなのでしょうが。
美しい夢を、夢見心地のまま見続けることはもう不可能なのだな、と、急に平成最後の自分の立場を慮ってしまい、なんか勝手にしんどくなり、マイナス20点とさせていただきました。

でもまぁこんだけ書くくらいにはこの映画気に入ってますw やっぱ100点あげた方がいいのかなww

推敲もせずEND